それから少しして、学校帰りに何気なく20スロ専門店に入ると、執拗なまでのマイクパフォーマンス、台に刺さる札。
その頃にはもう、
どうせ勝てないものだから5スロだけ。
と決めていたが、
その日にたまたま友人に設定判別(ベルを数えれば勝てる)という方法がある事を聞いていた事もあり
煽りに煽られ、はじめて20円スロットを打つ事に。
機種は【エヴァンゲリオン 魂の軌跡】
結果はまんまとガセイベントに騙されて-1万円。
(しかもその店は7枚交換)
5スロと違って、お金をサンドに入れるスピードが早すぎて、
改めて、「スロットって怖いな」と思った。
家に帰ってご飯を食べていると、
沸々と怒りがこみ上げてきた。
最初は、
もうパチスロやめようかな…。
打たなきゃよかった…。
1万円あったら服が買えたのにな…。
という後悔。
そして次にこみ上げたのは、
店への怒りだった。
『こんな貧乏学生から嘘までついて金を毟りとりやがって…。』
『1万円稼ぐ事がどれだけ大変だと思っているんだ。』
『あそこで煽られなければ、俺は台を打たなかった。』
自分の意思ではなくホールに打たされた感覚が、
悔しくて悔しくて家の中で叫びそうになった笑
それぐらい当時の私にとって1万円は貴重だった。
負けず嫌いな性格から、
バイトで稼ぐ!より
何とかしてパチスロで取り返せないものか?
とコンビニで雑誌を買ったり、ネットで検索を始めるようになった。
「パチスロの負けはパチスロで取り返す。」
これが信念だった。